
足が冷える
季節は春だ。いや、すでに初夏といってもいいくらいだ。
一年のうちで一番気持ちのいい季節ではないだろうか。
そんな季節なのに、わたしは冷えに悩まされている。
冷えといっても体の一部だ。もっと正確に書くなら足先だ。
昔から足先は冷えるほうだった。会社勤めをしていた頃は制服はスカートだったが、
膝から下の冷えに悩んでいた。
上半身は温かいのに、膝から下だけが冷えている。エアコンが効いていても同じだ。(だいたいエアコンは床近くはあまり効かないし)
かくしてわたしは真夏以外は大判の膝掛けを使っていた。
春秋は膝掛けを膝にふわりとかけているだけだが、冬は足にぐるぐる巻きつけるようにしていた。そうでないと冷えてたまらないからだ。
椅子から立ち上がるときにとても面倒だった。
それでも特に足首から先が冷えるので、冬は毎年足の指にしもやけができていた。
一度しもやけができると春になるまで、長いときは初夏になるまで治らない。
冬はしもやけとの戦いだったといってもいいくらいだ。

しもやけが辛いんだよ
しもやけはできなくなったが
さて、セミリタイア生活に入ってすでに数年になるが、どうしたことかここ1、2年ほどは冬にしもやけができなくなった。
お風呂上がりにかかさないマッサージやら足先の運動やらがようやく効いてきたのだろうか。それともセミリタイア生活であまり外に出なくなったからだろうか。
はたまたウォーキングで体の血行でも良くなってきたのか。
いずれにしてもあのたまらない痛痒さを味合わなくてすむとしたらこれはありがたい。
油断はできないと、今でも冬場が近づくと足先のケアに気をつけている。
だがしかし、だ。しもやけができなくなったからといって、けして足が冷えなくなったわけではないのだ。
足は冷える。どうしても冷えるのだ。
全身の血行をよくするためには湯船に浸かるのがいいらしい。わたしは湯船に湯を張るのが面倒という理由でシャワー派だ。
バランスの取れた食事も大事だろう。わたしは食事はかなりテキトーだ。
だいたい足が冷えるのなら、室内でも靴下をはけばいいのだ。わたしは室内で靴下をはくのが好きではなく、ほぼ裸足だ。
足の冷えが気になるといいながら、冷えに良さそうなことはまったくやっていない。
今日も冷えている

足先だけ冷たいんです
わたしの足先が冷えるのはしかたのないことなのだろうか。
ああ、今日もわたしの足先は冷えている。もう初夏になろうかという頃なのに。
ベッドに入って、毛布に足先まで包んでいるというのに、足首から先がいつまでも冷たい。
わたしの寝つきがあまりよろしくないのは、足先が冷えているのも原因なのだろうか。
あまりにも足先が冷えているので、右の太ももに左の足先をつけてみたりする。
つめた、と思う。右の太ももが冷たくなる代わりに、左の足先がじわりと温かくなる。
しばらくそうしてから、今度は左の太ももに右の足先をつけてみる。
右の足先がじわりと温かくなる頃には、左の足先はもう冷えている。
うう、なんでこんなに冷えるんだ。
毛布の中で丸くなりながらもだえている自分が今日もちょっと悲しい。