ヘタれエッセイ

ヘタれエッセイ

それはわたしに見せてよかったのか、後輩くんよ

沖端朝日のヘタれなエッセイ。その日は会社の飲み会だった。隣の席にいたのは他部署の後輩クンだ。後輩クンは最近初めての子どもが生まれたらしく、子どもにめろめろのようだ。「子どもの写真を見ますか?」とわたしにスマホを渡してきた。わたしは画面を見てうろたえる。
それはわたし編

皮膚からなにかが飛び出てくる話

沖端朝日のヘタれなエッセイ。数年前に人生初の手術を受けた。人生初にしては大がかりな手術だった。さてこれは、入院と自宅療養を経て、なんとか社会復帰を果たした頃の話。後頭部の手術痕がある皮膚から、なにやら固いものが飛び出している。取ろうとしても取ることができない。これの正体は?
それはわたし編

わたしに生えてくる白い悪魔の話

沖端朝日のヘタれなエッセイ。ヤツはわたしが未熟な時には現れなかった。成長し、停滞し、そしてわたしの体が衰えを見せ始める頃、あの白い悪魔は現れた。そう、白髪のことだ。艶と量をなくしつつある髪の中で、なぜヤツだけは白く輝いて己の存在を主張するのか。今日もヤツとの闘いが始まる。
ヘタれエッセイ

二の足を踏む

「二の足を踏む」のことわざを実例を含めて紹介します。実例があるからわかりやすいね! 耳には、昔開けたピアスホールがある。ピアスをつけないでいるうちに、すっかりホールは塞がってしまった。いまピアスをつけても耳が痛くなるだけだ。再びホールを開けるか否か、それが問題だ。
それはわたし編

博多座で舞台を観る前に騒動あり

沖端朝日のヘタれなエッセイ。ボスのお誘いで博多座へ舞台を観に行くことになった。さっそく友人ネギがチケットを取ってくれる。舞台観劇はチケットを取ってから舞台を観に行くまでに数ヶ月あるのが普通で、その間になにかが起こるのはあるあるだが、今回は今までになくいろいろなことが起こった。
それはわたし編

ゾエは男前な営業ウーマン

沖端朝日のヘタれなエッセイ。友人ゾエと久しぶりに休日に会った。ブランチしようか、ということになり、駅ビルの中にあるパンが美味しい店に行った。パンを選んでいる間も食べている間もゾエには顧客から電話がかかってくる。休日も顧客対応に懸命になっている男前なゾエの話。
それはわたし編

子どもの頃、車に当て逃げされた話

沖端朝日のヘタれなエッセイ。小学校の高学年の頃の話。自宅近くの道を自転車に乗って走っていた。後ろから車がきたので道の端に避けたが、車はわたしを追い越さずに、わたしが乗る自転車を後ろから押し始めた。わたしは、何メートルか車に押された後、側溝に自転車ごと落ちた。
それはわたし編

ひとりの部屋で見た夢は

沖端朝日のヘタれなエッセイ。一人暮らしは性格に合っている。寂しいと思うことはさほどないのだが、うたた寝しているときに夢を見る。ああ、ひとりだと思っている夢だ。ある日の夢の中にひとりの少年が現れた。わたしの枕元に座って、じっとわたしの顔を見ている。
ヘタれエッセイ

なぜ彼らはそこに座りこむのか

沖端朝日のヘタれなエッセイ。なぜか会社の玄関前の階段に若人が座りこむ。来客が出入りするので、見つけるたびに注意しに行くのだが、どう注意するかがなかなか難しい。上司が怒ったときは、捨て台詞を吐かれていた。ヘタれなわたしは下から穏やかにお願いするのが精一杯だ。そしてまた今日も。
それはわたし編

カラスとの攻防、あるいはいち住民の切望

沖端朝日のヘタれなエッセイ。住んでいる集合住宅のゴミ出しの仕方は、備えつけの頑丈なネットの中にゴミ袋を入れるというものだ。しかし住民の中にはネットのそばに袋を放り出していく人がいる。すると、ゴミ袋をカラスが荒らす。今日もまた荒らされたゴミがあたりに散乱している。ご近所さんの目も厳しい。
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