それは銀行からのメールで始まった
え、不正使用!? マジか!
自分が面倒くさがりなのは自覚している。ついでに怠け者なのも自覚している。
いろいろなことを面倒がっているのだが、そのひとつにメールチェックがある。
なんせダイレクトメールが多い。日に何通もダイレクトメールが入り、それ以外も必要ではないメールが入る。不要なメールばかり、いったい一日に何十通入ってくるのか。
そんなにダイレクトメールが面倒なら入らないように設定すればいいのかもしれないが、それも面倒で放置している。
そういうわけでわたしのメールチェックは適当で、一週間メールチェックをしないままというのもざらだ。
仕事のメールならそんなわけにはいかないだろうが、プライベートメールなのでまあなんとかなっている。たまにぎゃっとなることもあるけれど。
そしてこれはそんな時々しかしないメールチェックをしたときに起きた出来事だ。
「重要」とタイトルの頭に書かれたメールが届いていたことに気づいた。
送り主はわたしが利用している地方銀行だった。
なんだろうと思いながら開いてみた。
まあそうしたらなんということでしょう。わたしのカードが不正使用されたかもしれませんとあるではないですか。
マジか、とわたしは呟いた。
世間ではまま聞く話ではあるが、それがわたしの身に起こったというのか。
メール本分には、不正の可能性を検知したので取引を制限したとある。
内容からしてフィッシングメールではないようだった。
利用日と利用金額も書かれていた。
本人の、つまりわたしの利用かどうかを確認して回答するようになっている。わたしの利用ではないと回答したら利用金額の支払いがされることはない。その場合、カードの利用を停止して再発行することになるようだ。
うわ面倒、と思ったが、金額も小さくはないし(万超えだ)、不正使用なら断固支払いは避けたい。
書かれている利用日にも利用金額にも思い当たるものはなかった。利用日時は夜中で、ということは当然店での買い物ではない。その日時のネット通販の覚えもなかった。
即刻利用していないと返答したいところだが、間違いの回答が多いので気をつけてとの注意喚起もある。サブスクの支払いなどはありませんかとか。利用日と決済日の日付がずれていることがありますとか。
そしてこれは一度回答したら取り消しがきかないらしい。
支払いをするならそれ以前に請求の確認があるだろうと、他のメールをチェックした。
やはりそれらしいメールは届いていない。念のために公共料金の引き落とし金額も確認してみたが、あてはまるものはなかった。
これでもない、これでもないと、わたしは口座から引き落とされるものをひとつずつ潰していき、最終的に、やはりこれは不正使用だと結論づけた。
そして今回の請求金額はわたしの利用ではないと回答をして返信した。
これで金額を請求されることはないと安心した一方で、カード停止と再発行かとちょっとうんざりした。
わたしの使っている種類のカードだと銀行の窓口まで行く必要があるようなのだ。手続きが面倒そうだ。
まあ不正使用されるよりはいいかと自分をなぐさめることにした。
回答直後に気づいたことは
もうひとつよく使っているメールアドレスがあるのに気がついたのは回答をした少し後だ。
主にブログ関係で使っているアドレスで、ああこっちのアドレスもあったな、と思った。
あれ、と思ったのは、そちらにも「重要」と書かれたメールがあったからだ。
それを開いてみると、ああ、開いてみると。なんということでしょう。
わたしは有料ブログを使っている。
詳しい内容はおいておくとして、年に一度更新と更新のための金額を支払う必要があるものがあるのだ。
いつも自動的に更新されているのですっかり忘れていた。
メールの内容は、更新金額のカードの決済ができなかった、というものだった。
継続して再決済をするが、期限までに決済ができなければサービスの利用停止をするとある。
期限日と決済金額も書かれていた。
ここまで書けば想像がつくでしょうが。
そうです。不正使用だと思っていた金額はこれだったのです。
おーい、ほんの10分前にこれはわたしの利用ではありませんってな回答をしてしまったよ。そしてこれは取り消しはきかないんだよ。
カードはすでに停止したんだよ。再発行もしなきゃいけないんだよ。
いつも自動的に更新していたのに、なんで今回はひっかかったんだよお。
わたしは自分のうっかり加減を呪いながら床に仰向けになって頭を抱えた。←いまここ
もうちょっと早く気づいていれば……
そして再発行手続きへ
後日、わたしは使用停止されたカードを持って銀行の窓口へと出向いた。
行ったのは平日の午前中だったが、窓口の前はけっこう人が多い。
時間がかかりそうだ、とのっけからちょっとうんざりしたが、比較的早く手続きをしてもらえることになった。小部屋への移動を求められる。
小部屋にはパソコンやモニターが設置されており、(パソコンは銀行員用だ)手続きのシステム化をうかがわせる。
さっそくカードの再発行の手続きを進めることになったのだが、担当のお姉さんににこやかに聞かれた。
この時点ですでに利用停止になっているカードは預けている。
「通帳はお持ちですか」
う、カードだけじゃなくて通帳も必要だったのか。持ってきていないよ。
「それでは届出印はお持ちですか」
印鑑か、それなら必要になるかもしれないと思って持ってきてい、あ、持ってきているの、届出印じゃなくて、他の認印だ。なぜ関係のない印鑑を持ってきているのか、わたしは。
すみません、持ってきてないです。
お姉さんは、あらー、という顔になる。
お姉さんはあれこれとパソコンを操作していたが、それら(通帳やら届出印やら)がないとタブレットでの手続きができないらしく、結局紙の申請書に記入することになった。
カードの再発行に行く予定のある人、通帳と届出印は念のために持っていったほうがいいよ。
まあ通常は持っていくよね。なぜ持っていかなかったんだ、自分。
ということで、ちょっと手間取ったが、なんとか再発行の手続きをすることはできた。
「2週間ほどで書留で新しいカードが届きます」
とのことで、今は新しいカード待ちです。
そうそう、カードを停止したので、あれとかこれとか引き落とし口座を変更したよ。
地味に面倒だった。
皆様はお気をつけて。カードの不正使用の連絡が来たら、心当たりをゆっくり考えるが吉です。