鼻から胃カメラを入れた日

胃カメラをする女性

人生初の胃カメラ検診を受けた

というわけで健康診断を受けました。この日のために3日も前から夕食後のアイスをやめていました。結論からいうと体重に変化はありませんでした。
アイスをやめた上に12時間も絶食したのに、なぜ! ← 胃カメラ検診を受ける予定だったから。

健康診断では人生初の胃カメラでの検査を受けました。
それまではずっとバリウム飲んで胃の検査を受けていたんです。でもあれはあれでけっこうきついんです。
だってあれどう考えても飲み物じゃないし。

飲んでいるときに体が、これ違う、飲み物じゃないよっていうんです。なんでこれを体内に入れるのって反抗するんです。
体内に入れるのも体外に出すのも大変なんです、あれ。
真っ白いト○レの恐怖、あわわ。

胃カメラ検査を受けるにあたって悩んだのが、口からカメラを入れるか鼻からカメラを入れるかだ。
どっちにしても苦しいのだろうが、苦しさは少ないにこしたことはない。
周りの話を聞いてみたが、口からカメラ派と鼻からカメラ派に別れている、が、若干鼻からカメラ派のほうが多い。割合にして6対4くらいか。
熟慮の結果、鼻からカメラにすることにした。

緊張の健診当日

どきどきの健康診断当日

緊張の当日。まずは胃をふくらませる(だったかな)液体を飲むところから始まった。
説明をするスタッフは若い女性だ。

両方の鼻穴にスプレー式の麻酔をし、時間を置いて今度はジェル状の麻酔をする。これも両方。
「麻酔が喉に流れこんできます。喉にも麻酔をしたいので、ごくんって飲んでくださいね」

とろとろと鼻から喉に流れてくるものがある。うーむ、きっと超柔らかいゼリーを鼻から食べたらこんな感じ。食べる予定ないけど。
ごくんごくんと飲みこむうちに、ぼわんと喉がふくれてくるような感覚がある。

スタッフの女性がストロー状の短めの管を手に戻ってくる。
「胃カメラが鼻の穴に入るかどうか確認しますね」

実際にカメラを入れる前に、カメラと同じサイズの管をためしに入れてみて、鼻穴からカメラが通るかどうか確認する、ということらしい。
もしこれでダメなら口からカメラに変更になるということかもしれない。
「両方とも入れてみますね」

えーと、実はわたし鼻血体質なんです。それも左の穴からが多いんです。ですのでできれば右の穴に入れてもらえないでしょうか。
「あら、そうしたら鼻からじゃなくて口からカメラのほうがいいかもしれませんよ」

えーと、口はあまり大きくないんですよね、わたし。鼻の穴は大きいんです。自分でいうのもナンですけど。なので鼻からがいいかなあ、なんて。

「でしたら右の穴に入れてみますね。あ、全然問題ないみたいですね」
そうでしたか。鼻穴が大きいことを嬉しく思ったのは人生初めてです。そういえば同僚は鼻から胃カメラを選んだのはいいが、鼻穴が小さいからえらく苦しかったと嘆いていました。人生なにが幸いするかわかりませんね。北島のサブちゃんにならわたしの気持ちがわかってもらえるでしょうか。

前処置終了。いよいよ本番

前処置が終わり、いよいよ検査する部屋に入る。
室内には男性医師がひとりと女性看護師が2人。

ベッドに横になる。体の上には毛布がかけられ、顔の下にはビニールのついた紙が敷かれる。
医師が細長い黒い管にしか見えない鼻から胃カメラを手に近づいてくる。

「はい、では入れていきますね」
結論からいおう。想像したほどは苦しくなかった。
しかしこれは個人差があるらしい。それにわたしは口から胃カメラをしたことがないので比較対象がない。

しかし苦しくないわけではけっしてない。つーか苦しいわ。胃の中に異物が入ってくるんだから。
顔面からありとあらゆる液体が流れてくる。特に口から。
「飲みこまないでくださいね。飲むとむせますから。どんどん流してください」

ああ、顔の下にビニールのついた紙が敷かれているのはそのためか。
しかしこの顔は女性としてありなんでしょうか、おえっ。
「どんどん流してくださーい。大丈夫ですよー」

医療従事者さんのお仕事には頭が下がります。
苦しんでいるわたしを見かねてか、看護師の女性がぽんぽんとなだめるようにわたしの体をたたく。
肩というか背中をぽんぽんなんてされるのはいったい何年ぶりだろう。

しまった、すごく安心する。クセになったらどうしよう。
あとで聞いたら、同僚の男性も肩ぽんぽんをされたと言っていた。
わたしは思う。あれがきっかけで幼児プレイに走る男性もいるんじゃないかと。
おむつ着用にいたる最初のきっかけは肩ぽんぽんかもしれない。

終わったときは疲労困憊

た、耐えなければ……

などとくだらないことでも考えていないと耐えられないんだよ、おえ。
胃カメラが体内から抜けたときはすっかり疲労困憊していて、医師の説明も聞かずに部屋を出ようとして看護師に止められた。

慢性的な胃炎なので定期的に胃カメラ検査を受けたほうがいいと、わたしの胃壁が映し出されたディスプレイを見て医師は言う。
ああ、ちょっと白っぽいですね。でもまあ全体的にきれいなオレンジ色じゃないですか、わたしの胃壁って。

ていうか、毎年やるんですか、これ。
ていうか、鼻血出るんですね、やっぱり。
「あ、鼻血は飲みこまないでくださいね」
看護師が何枚もティッシュを渡してくれる。
大丈夫です、鼻血は出し慣れてるんで。
 
よろよろと部屋を出ながらわたしは思った。
次は鼻からにするべきか、口からにするべきか。それとも医師の忠告をスルーしてバリウムに戻るか。
ゆっくり考えよう。時間はある。

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