わたしが家から出ない理由

なぜ家から出ないのか

今日は休日だ。そしてとてもいい天気だ。
なのにわたしは部屋に籠もったきりだ。
外出するつもりはまったくない。なぜか。それには理由がある。
きっかけは電話だ。

数日前から携帯電話に知らない番号から電話がかかってくるようになった。
最初にかかってきたのは仕事中だ。夕方になって、着信履歴が残っていることに気がついた。
地元の市外局番の、固定電話の番号だった。
番号に心当たりはなかった。
まあ知らない番号だし、とそのままスルーした。

かかり続ける電話

知らない番号から電話がかかる

2度目は電車の中だった。
何度かバッグの中でコールが鳴った。画面に表示された番号に、あれ、たしかこの番号は、と思ったが、なにぶん電車の中だし、ということでこれまたスルーした。

そして3度目、ついいましがたのことだ。
天気もいいし、洗濯も済んだし、さて今日はなにをしようかと考えていたところで電話が鳴った。
またあの番号だ。

さすがに3度目ともなると、少々、いやかなり気になる。
しぶしぶ電話に出たが、はいもしもし、とかなり不景気な声になった。

電話の向こうにいた人は

電話の向こうにいたのは!

電話の向こうからは年配の男性の声が聞こえてきた。
『沖端朝日さんの携帯ですか』
どきりと嫌な具合に鼓動がはねた。

どうやら間違い電話のたぐいではないよう。
しかし知り合いでは決してない。

「はい、そうです」
答えるわたしの声はかなりキョドっていたはずだ。
『○市図書館の者です』
地元の図書館でしたかー!
いつもお世話になっておりますー!
何度も電話もらってすみませんー!

『延滞している本がありますね』
ありますねー、3冊だったか4冊だったか。
まずい、まだ1冊しか読んでないよ。
「明日返却します! 2冊、いえ3冊は!」

お願いしますよ、とおじさんは念を押し。はい必ず、とわたしは冷や汗をかきながら返事をして電話を切った。
図書館からエンドレスのループで本を借りている状態になって久しい。

だいたい常にマックスの20冊予約を入れているので、時には一気に予約している本が届いたりする。
とするとだ、期限内に読み切ることができずに、いけないと思いつつ延滞してしまったりする。

そしてわたしは家から出ない

言い訳するならば、次の予約が入っている本から先に読むことは当然している。
次の予約が入っていない本だとつい気が緩んでしまう。すみません、言い訳でした。
しかし携帯に電話がかかってきたのは初めてだ。

というわけで、この休日、わたしは本を読むのです。
外出している暇などないのです。ひたすら本を読むのです!

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