
クラスメイトのイケメンの話

クラスメイトにイケメンがいたんだ
あなたはクラスメイトのイケメンにメイクをしたことはありますか。
わたしはあります。
あれは専門学校へ通っていた頃のことです。高校卒業後に、デザイン系の専門学校に通っていたんですね。
なんせデザインの専門学校に通おうというくらいですから、個性的な人が多かったんですよ。
わたしが通っていた科は人が少なかったんですが、合同授業などでほぼ毎日顔を合わせているうちに、他の科の学生とも仲良くなっていきました。
彼はそのひとりです。名前は確かFくんだったと思います。
Fくんは背は高かったんですが、すっきりした顔をした、和風系のイケメンでした。
メガネが似合う、あたりの柔らかい人でしたね。
もらった年賀状にかわいい女の子のイラストが描かれていたりして、そんなようなのが好きだったんでしょうね。
イケメンにメイクをしよう

イケメンはノリノリだったよ
授業の終わりにお茶をしに行ったり、たまには皆で飲みに行ったりしましたね。
さて、同じクラスのわたしを含む女子3人とFくんと楽しくおしゃべりをしていたのですが、なぜかFくんにメイクをしようという流れになりました。
どこからそういう流れになったのかはさっぱり思い出せません。
女子3人のうちの誰かの家に行ったと思いますが、Fくんにメイクをすることになりました。
Fくんですか? けっこうノリノリでしたよ。
いやあ、楽しかったですねえ。男の子にメイクをするのがあんなに楽しいとは思いませんでした。
でも男の子の肌はやはり違うんですね。思ったようにはメイクが乗らないんです。
もっとベースをしっかり作るべきでしたかね。反省事項です。
世の女装家のかたはずいぶん研究をされているんだろうなと思います。
テクニックの一片を教えていただきたいものです。
しかし根が面倒くさがりなもので、仮に教えてもらったところで、わたしでは宝の持ち腐れになりそうな気もします。
メイクの出来映えは
話がずれましたね、Fくんのメイクの話でした。
最後の仕上げまでメイクをしましたよ。アイシャドウも口紅もばっちりです。
普段とは違う印象で、けっこうきれいでした。
ただ、残念ながら『男の子にメイクをした』感じの顔にはなってしまいましたね。
わたしたちの腕が良ければもっときれいになったろうにと思うと悔やまれます。
Fくんに、このまま一緒に外出しようかと言ったんですが、それはFくんに断固拒否されました。残念です。
しかしあれだけ好き勝手されても面白がっているのですから、Fくんも物好き、おっと、心が広いですね。
少し話がずれますが、Fくんはかなりの面白がりな性格でしたので、わたしたちの悪ノリにあれこれつきあってくれました。
Fくんを用心棒代わりにして、大人な映画を見にいったこともありましたねえ。よくつきあってくれたましたよね。そんなこともありました。まあ機会があればそれは別の話にするとしまして。
わたしたちがFくんにメイクをしたのはそのとき1回きりです。
残念ながら専門学校を卒業した後は会うこともなくなりましたね。
Fくんがそれ以来メイクにはまったかどうかは知るよしもありません。
もしもFくんがメイク(および女装)に目覚めたとしたら、きっかけはやっぱりわたしたちでしょうかね。