彼の名は

きらきらイケメン

フロリダへ行ったよ

あなたは日本人と間違えて外国人に声をかけたことはありますか。
わたしはあります。

あれはン十年前、わたしが友人たちとフロリダへ海外旅行へ行ったときでした。
目的地はディズニーワールドとユニバーサルスタジオ、そしてNASAです。
ディズニーランドは日本を含めて各国にありますが、フロリダにあるものは唯一ディズニー『ワールド』と呼ばれているそうです。世界一の規模のようですね。

いやいや自慢ではありませんよ。
ええ、そりゃもう楽しかったですよ。数日間通いましたが、とても回りきれませんでした。
英語が理解できたらもっと楽しかったろうと思います。(遠い目)

『ジャングルクルーズ』をしたんですけどね、あれはキャストのトークが大きなウリのひとつだと思うんですよね。
キャストがマイク片手に身振り手振りを交えてトークをするんです。同じ船に乗っている観光客たちはそれを聞いて大笑いしているんですね。

わたしはキャストがなにを話しているのかさっぱりわからなかったんですが、一緒になって笑っていました。
よくわからないけどとりあえず笑っておけという自分の中の日本人気質を感じましたねえ。はい、空気の読める日本人ですから。

デロリアンが見たい!

デロリアン、デロリアン!

ユニバーサルスタジオも大変楽しかったですよ。英語が理解できたらもっと以下略。
さて、わたしと友人は、ユニバーサルスタジオでどうしても見てみたいお目当てがありました。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』という映画をご存じでしょうか。
主人公の青年が博士と一緒にタイムトラベルをして自分の両親を助ける、ひいては自分の運命を変える、という有名な映画です。

あの映画でタイムマシンとして登場するのが『デロリアン』という車なのですが、実際に映画で使われた『デロリアン』が、フロリダ(というかオーランド)のユニバーサルスタジオに展示されているというのです。
せっかくの機会なんですから、見たいじゃないですか。

わたしと友人は『デロリアン』を探したのですが、なんせユニバーサルスタジオは広いです。
どこを探せばいいのかもよくわかりません。

クルーを探して聞こうかとも思ったのですが、なんせここは海外。説明を聞いても理解できる自信はまったくありません。
施設内の地図を片手にさまよっていましたが、そのとき、少し離れた場所にいるひとりの男性クルーに視線が止まりました。

見るからにアジア系の顔立ちでした。そして黒髪です。
親近感のある顔立ちに、わたしと友人はその男性クルーに駆け寄りました。

ちょっと考えればわかりそうなものです。アジア系の顔立ちだからといって日本人とも日系とも限りませんし、仮に日系だとしても日本語が通じるとも限りません。
見慣れた顔立ちの人に、ちょっと我を忘れてしまいました。

彼の名は

あ、通じていない

わたしたちは彼のそばに駆け寄り、そして「すみません『デロリアン』はどこにありますか」と勢いこんで聞きました。
彼は、突然自分に駆け寄ってきた観光客を少し驚いたように見、そして戸惑った顔をしました。

その顔を見て気づきました。あ、日本語が通じていない、と。
彼が胸につけている名札が目に入りました。
名札には『SAM』と書かれていました。
サム、サムか。どう読んでも日本人ではないね。

わたしと友人は、まずは彼に突然日本語でまくし立てたことを詫びました。
とはいえそこはわたしの語学力です。ソーリー、というのが精一杯です。

せっかく声をかけたので、わたしと友人は、サムにデロリアンがどこにあるかを聞くことにしました。とはいえそこはわたしの語学力です。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』と『デロリアン』を繰り返しただけです。

そしてデロリアンは

しかし通用するものですね。サムはわたしたちの言いたいことを理解してくれました。
ユニバーサルスタジオのクルーの能力は高いですね。素晴らしいです。
ありがとう、サム!

彼の説明によると(多分)こうでした。
『デロリアン』は、各国のユニバーサルスタジオで展示されていて、その時々で展示されている場所(というか国)が違う。そして今はここにはない、と。
かなりがっかりしましたが、まあ、ないものはしかたがないです。

たしか映画で使われた本物ではないけれど『デロリアン』と同じ車が代わりに展示されていたような記憶があります。
本物が見られなかったのは残念ですが、それが気にならないくらいにとても楽しめました。

教訓:海外へ行ったときに日本人(に見える人)に会うと無駄にテンションが上がるので気をつけよう

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