
ノーマ・ジーンのこと

マリリン・モンローってこんな感じ?
マリリン・モンローといういまなお有名な女優がいる。
ノーマ・ジーンというのは彼女の本名だ。(この後にも名前が続くようだが)
没後約60年になるが、没後に生まれた世代にも彼女のファンは多い。
日本にも何度か来日しているが、そのときの有名なエピソードがある。
記者から「夜寝るときはなにを着けているか」という、実に下世話な質問をされた彼女は、
「シャネルナンバーファイブ」
シャネルの5番の香水、と答えたという。
パジャマでもなくネグリジェでもなく、なんならパンツ1枚でもなく、ましてや裸と答えるでもない。
失礼なことを聞くなと憤慨するでもない。
この質問に、とっさに「シャネルの香水」と答えるあたり、彼女はとても頭のいい人なのだろうと思う。
『セックスシンボル』と呼ばれ、金髪でお色気たっぷりで、でもそのぶん頭のほうは……、と描かれがちだと思われる彼女だが、彼女の本来の姿は、ノーマ・ジーンという名前の、褐色の髪を持つ知的な女性なのかもしれない。
きっかけは1本の電話
さて、なぜわたしがこんなことをつらつらと考えているかというとだ。
会社に1本の電話がかかってきたのだ。
電話の向こうの、おそらくは若い男性は言った。
『どんなパンツを穿いてますか』
なにゆえわたしは会社でこんな電話を受けているのだろうか。
受話器を叩きつけたくなったが、一応会社なわけだし、実行に移すわけにもいくまい。
わたしはとりあえず「は?」と低い声で返した。
男性が黙ったので「失礼します」と言って電話を切った。
面白くない。なんて面白くない返しだろう。
マリリン・モンローの1万分の1も面白くない。
とっさに頭が回転しない我が身が憎い。
ノーマ・ジーンの切り返し

マリリン・モンローのような切り返しを
次に同じ電話がかかってきたらなんて返そうか。
「玉虫色です」「どどめ色です」とかか。
あるいは、
「弊社の業務に関係のないお電話ですね」とか。
「平日の午後にこんな電話をかけてくるなんて、ずいぶんと時間をもてあましていらっしゃるようですね。なにか仕事をしてみるというのはいかがでしょうか」とか。
いや、どれも面白くない。
やはりここはマリリン・モンローに倣って、見事な切り返しをしたいものだ。
「オーガニックのふんどし。楽○で買えます」
うーむ、もっと修行をしなければ。