
不幸や不運の上にさらに不幸なことが重なって起こることのたとえ。泣いてむくんでいる顔をさらに蜂が刺すということから ──新明解故事ことわざ辞典
これはある日の出来事
これはわたしのある日の出来事。
わたしは畳んだばかりの洗濯物をタンスにしまっていた。
タンスが背が低いものなので、しゃがんだ体勢でしまっていたのだが、ふいにくしゃみが出た。まあよくあることだ。
くしゃみをしたはずみで体勢が崩れ、わたしはその場に尻もちをついた。まあ、これもままあることだろう。
が、問題はここから後だ。
お尻を上げた体育座りのような体勢から尻もちをついたので、体が後ろに流れてしまい、ちょうどそこにあった座卓のへりにしこたま肘をぶつけてしまった。
脳天を突き抜ける痛み

肘に衝撃が……!
痛かった。とてつもなく痛かった。2秒は呼吸が止まったと思う。
肘って、人間の体の急所なんだっけ?
脳天を突き抜けるほどの痛みに、もしや骨折したかあるいはひびが入ったかと本気で怯えたくらいだ。
恐る恐る指を曲げたり肘の曲げ伸ばしをしたりしてみる。
指も肘も曲がる。どうやら折れてはいないようだ。
良かった。でも痛い。と思っていたら、痛みのあまりか全身の毛穴から汗が噴き出てくる。
すう、と血の気が引く感覚がそれに続き、次に一気に吐き気がこみ上げてきた。
慌ててトイレに駆けこんだら、済ませて間もない食事がリバースされた。
わあ、人って痛みで吐くんだね。
そして不運は続く
へろへろとソファに横になる。10分ほどの間の出来事で疲れ果てていた。
しばらくソファから動けそうにない。今日の予定はソファで休養に変更だ。
せめてこれをネタにしようと(我ながらこの根性は素晴らしい)スマホに入れた一太郎アプリにいましがたの出来事を入力していく。
が、腕に力が入らずに滑り落ちたスマホが顔面に落下してきた。

今度は顔に衝撃が……
泣き面に蜂。あるいは吐き面にバチン。