眉描きは戦い

鏡を見て驚く女性

メイクは下手なんです

わたしはメイクが下手だ。自覚はしている。そもそも面倒くさがりなので、メイクをすることに情熱を傾けることができない。
もっと素顔を盛ることができたら、もっとメイクが上手になったら、と思わないこともないのだが、いかんせん面倒くささが先に立つ。
とはいえすっぴんで人さまの前に出るわけにもいかないだろうと、仕事のときは最低限の(手抜き)メイクをしていた。

話は変わるがわたしは眉が薄い。まろ眉といってもいいくらいだ。
昔、自分のまろ眉がコンプレックスで、アートメイクをしたことがある。

わたしがアートメイクを依頼した人は、小さい針のような器具で、1本1本手書きで線を入れていく人だった。(器械で入れるところもあるらしい)
ちくちくとした痛みを耐えたその後の、まるで海苔を貼りつけたような眉を最初に鏡で見たときは驚いたが、数日経って描かれた線が落ち着いた後は、自然できれいなカーブを描いた眉になった。

それまで眉を描くのが苦手で、どうしてもきれいなカーブが描けなかったわたしは、プロが描いた眉にとても嬉しくなった。
温泉に入ってもプールに入っても眉が消える心配をしなくていいというのも嬉しかった。

眉を描くのは難しい

眉は難しい

そのアートメイクも長い年月の間にだんだんと薄くなってきて、手書きで線を書き足す必要が出てきた。
眉を描くのは久しぶりとあって、慣れるまではなかなかうまく描くことが出来ない。

どうして眉ってこんなに描くのが難しいんだろう。
整えるだけでいい人が本当に羨ましいよ。

アートメイクの残りかすのような線に自分で線を書き足すことにようやく慣れてきた頃のことだ。
わたしは人生初の手術を受けることになった。人生初にしては大がかりな手術だった。
このあたりは説明するとものすごく長くなるので、ぜひ『ヘタれ闘病日記』をお読みいただければと思う。宣伝でした。

人生初の手術と眉描きがどう関係するかと訝る人もいるかと思う。
わたしの手術は脳で、開頭手術を受けている。切開したのは左の後頭部で、術後、というか抜糸後の写真を見たら、左耳の上から首のつけ根まで、逆S字のゆるいカーブを描いていた。このカーブの美しさときたらまさにプロの業で、おっと、話がずれる。

手術後は頭の内側と外側の2箇所を縫ったそうだ。(頭の内側というのがどこを指すのかはわたしにもよくわからない)
それでだ。頭の内側と外側を縫ったことにより、フェイスリフト的な効果も出たようだ。
わたしの顔は右側と左側で若干張り具合が違う。
片方の顔だけでも張りがあるのは嬉しいが、どうせならお揃いがよかったなあ。

結果、わたしの右の眉と左の眉は高さが異なる。
元の眉の形に沿って線を描くと、あきらかに左右で高さに違いがでて、段違いの、とてもおかしな眉になる。
眉描き下手にはこれは難問だった。そこからは試行錯誤だ。
どうすれば少しは見た目のいい、左右でお揃いの眉になるか、眉ペンを片手にあれやこれやと試してみた。

現状の眉書きは

今日は描けたかな

そうして現在。片方の眉は下側を書き足す、もう片方の眉は上側を書き足すという方法に落ち着いている。
ふう、ここにくるまでが長かったよ。だからわたしはメイクが下手なんだってば。
眉山の形を作るのでさえ一苦労なんだ。

今でも描くたびに微妙に眉の形が違ってくる。なんか変、と思って書き足すたびにどんどん眉が濃く太くなっていく。
顔立ちのはっきりした人なら眉が濃くてもサマになるのだろうが、わたしが眉を濃くしたところで昔懐かしタケちゃんマンになるだけだ(通じるかな? やはりイモト○ヤコにするべきだったか)

そういうわけで、わたしは今日も眉ペンを片手に奮闘している。
誰か、ああ誰か、眉をきれいに描ける手をわたしにください。

タイトルとURLをコピーしました