猫にダッシュで逃げられる

落書き風猫

愛があるのにもふもふから逃げられる

もふもふにアンテナが反応する

自慢ではないが、もふもふ、特に猫への愛は溢れるほどにある。
しかしなぜかわたしは猫から逃げられる。

まあ相手も野良っ子なわけだし、人間から逃げたくなる気持ちもわかる。
ウォーキングをしていると、ときたま野良っ子に出会うことがある。

わたしの中には高性能の猫アンテナが装備されているので、遠くに野良っ子がいるとアンテナが反応する。
あ、猫、とわたしは思う。
ほぼ同時に、野良っ子も、あ、人間、という顔をする。

ここで野良っ子の反応はいくつかに分かれる。
わたしを認識した途端にダッシュで遠ざかる子もいる。
様子を見るかのようにじっとこちらを見る子もいる。

様子見の子の場合、ある程度そばに寄るまで彼らは逃げることはない。
こんなときわたしは、自分が『ちゅーる』を持っていないことをものすごく後悔する。
やはり外出するときは『ちゅーる』を持ち歩くべきだろうか。

野良っ子におやつを食べさせたいという本心と、野良っ子に餌付けをするべきではないだろうという道徳心がわたしの中でせめぎ合う。
そう考えると地域猫制度は素晴らしい。
地元に地域猫がいるなら、喜んでお世話をしに行くのだけれど。

もふもふと触れ合いたい

もふりたいもふりたいもふり……

様子見タイプの猫に出会ったときは、少しだけそばに寄ってみる。
寄って、しゃがんで、ちょいちょいと手招きしてみたりもする。

ごくごくまれにこちらに寄ってくる子がいたりして、そんなときは僥倖に感謝してもふらせてもらう。
が、たいていは、彼らは不審そうな顔をしてこちらを見るだけだ。

ある程度以上に距離が近づくと、ぱっと駆けてしまう。
が、少し離れると、またそこに立ち止まったり座ったりしてこちらを見る。
少し近づくと、またぱっと駆けていく。
何度かこれを繰り返す。

なんだろう、捕まえてごらんなさあい、的な感じ?
うーん、猫って小悪魔。
あまりに何度もそばに寄って、彼らが道路に駆けてしまわないように気をつける必要があるが、小悪魔猫との駆け引きは楽しい。
楽しいが、結局小悪魔猫をもふることはできない。寂しい。

愛猫の場合

実家には愛猫のトラ猫がいた。さすがに飼い猫に逃げられることはなかろうと、わたしは実家に顔を出すたびに、愛猫と触れ合うことを楽しみにしていた。

久しぶりに実家に戻ったからといって、愛猫がわたしを出迎えることはない。
出迎えはないが、玄関を開けたときに、近くの廊下を愛猫が歩いていたりして、ふっとこちらに顔を向ける。

わたしは愛猫の顔を見ることができて一気にテンションが上がる。
「ただいま-、元気にしとった?」

笑顔を向けるわたしに愛猫は。嗚呼、愛猫の反応は。
え、誰? とでもいいたげな不審顔。

野良っ子にダッシュで逃げられるのと、愛猫に不審顔で見つめられるのと。
よりショックが大きいのはどっちだと思いますか?
いやどっちもショックだわ。泣くぞ。

同情するならネタをくれ。

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