エアコンのリモコンが壊れた話

エアコンのリモコンが壊れた話

リモコンが壊れた!

これは、エアコンのリモコンが壊れたときの話。
わたしは賃貸の集合住宅に住んでいる。

ある日、エアコンのリモコンの液晶がなにも表示しなくなった。
半日前までちゃんと表示していたのに。

液晶に表示がないから、何度の設定になっているのかがわからない。
入れる、切るの動作はできる。風向きも調整できる。
使えないことはない。

しかし設定温度はわからない。
タイマー設定もできない。

いま設定しているのが本当に冷房なのかもわからない。自動かもしれない。なにかのはずみで暖房になってしまうかもしれない。
確認することができない。
これは困った。

とりあえずリモコンの電池を交換してみることにする。以前に電池が古くなったときに液晶画面の文字が薄くなったことを思い出したからだ。
しかし、残念ながら電池を替えてもなにも変わらなかった。液晶画面は白くなったままだ。
リセットするといいかもしれないと思いやってみたが、それも効果なし。
これ以上自力でできることはない。

管理会社にGO

エアコンは持ちこみではなく、最初から部屋に設置されている物だったので、不動産会社に連絡することにした。
そうしたら、管理をする会社にかけ直してくれと言われた。
ので、管理会社にかけて、事情を話す。

そうしたら、エアコンは物件のオーナーがつけている設備なのでとかどうとか言われたが、対応するので待ってほしいとのことだった。
わたしはこの際言うのはただだしと、気になっていることをついでに言ってみることにした。それはなにかというと、エアコン自体が古くなっているのが気がかりなのだということだ。

わたしが入居する十数年前にはすでにこのエアコンは部屋についていた。当時新品だったわけでもない。
いつ寿命がきてもおかしくないだろう。

この部屋は夏の暑さが半端ではないので、夏場は部屋にいるときは24時間エアコンをつけていないと過ごすことができない。
ここ2、3年、夏場はどうかエアコンが壊れませんようにと祈りながら使っていたのだ。

この機会に、ワンチャン、エアコン自体が交換されないだろうかと思ったのだ。
しかしわたしの「エアコンが古くなって壊れないかと不安に思いながら使っている」発言は、電話の向こうのお姉さんに華麗にスルーされた、ようだった。

管理会社からの連絡は2日後に入ってきた。
交換のリモコンを持ってくるという。(エアコン本体の交換はやはりスルーされたようだ)

新しいリモコンが届いた。だがしかし

令和のリモコンになったよ

連絡から間もなく、管理会社のお兄さんが替えのリモコンを持ってやって来た。
壊れたリモコンと同じタイプのものがくるかと思ったら、違った。
まったく違うデザインの、おしゃれな新品のリモコンがきた。このリモコンが令和のリモコンだというのなら、今まで使っていたリモコンは昭和のリモコンだ。(あくまで外観のイメージです)

さっそく使ってみようとエアコンにリモコンを向ける。
が、運転ボタンを押してもエアコンは反応しない。
あれ、と思ってあちこちボタンを押してみたがやはり反応しない。

リモコンを持ってきてくれた管理会社のお兄さんはすでに帰っていたが、まださほど遠くへは行っていまいと、わたしは迷わずお兄さんに電話をかけた。
事情を話すと、お兄さんは快く戻ってきてくれた。

お兄さんもエアコンにリモコンを向けて、反応しませんね、と言う。
でしょう?

エアコンをあちこち見ていたお兄さんは、どこかに電話をし始めた。
その電話と、お兄さんがネットで調べたことから、リモコンにはエアコンのメーカーに合わせる設定が必要らしいとわかった。
お兄さんは手際よく設定とやらをしてくれる。

よかった。自分一人だったらとてもできないよ、こんなこと。
無事に設定を終えたお兄さんは、わたしが返却した壊れたほうのリモコンを手に、颯爽と帰っていった。ありがとう、お兄さん。

さて、リモコンは無事に使えるようになった。
これで安心してエアコン生活が送れるというものだ。
次はエアコン自体が壊れないことを祈る。