あなたには小学生の子どもがいるのかと聞かれる日

小学生(女の子)

いつもお世話になっている図書館で

いつもお世話になってます

その週末も図書館へ足を向けた。たびたび顔を出しているので、すっかりなじみになった場所ではある。ではあるが、その図書館は『図書館』と呼んではいるが、商業ビルのワンフロアの、そのまた一角のスペースにほぼ絵本のみが置かれているというものだ。

しょっちゅう顔を出しているが、置かれているソファで本を読んでいる人を見かけるのはたまで、それは例外なく子どもか親子連れ。ちなみにここにはテーブル席はない。

図書スペースの隣には親子で過ごすキッズスペースがある。ここにいるのも例外なく親子連れ。(あたりまえだ)
訪れるのはベビーカーを押すお母さんが多い。

スタッフの皆さんはほぼ女性で、一様にピンクのエプロンを身につけている。イメージとしては保育士に近い。
こう書くと、わたしが出入りするのはえらく場違いな気がする。

だがしかし、ここはとても便利な場所にあるのだよ。会社にも近いし駅にも近い。
パソコンやスマホで本を予約すれば、それが市内のどの図書館の蔵書本でもこの場所まで持ってきてくれる。返却するのもこの場所でOK。

なので、もっぱらここには本の受け取りと返却をするために来ているのだ。
その日も本の受け取りに来ていた。本が届いているのはパソコンで確認済みだ。
(この図書館のサイトは本当によくできている。いつも助かってます!)

カウンターの横に設置されている本棚をチェックする。予約している本はここに置かれているのを当然わたしは知っている。
予約本は予約した人の名前の50音順に並べられているので、自分が受け取る本がどのあたりに並んでいるかもだいたいわかる。

本来ならスタッフが本棚から取り出すのだろうが、わたしは勝手知ったるとばかりにさっさと目当ての数冊の本を取り出した。
ピンクエプロンのスタッフがカウンターについたときには、すでに本をスタンバイだ。

小学生の子どもがいると思われた

スタッフの女性は笑顔で挨拶すると、本を貸し出す手続きを行う。
ふと、その顔が不思議そうな表情を浮かべた。
「お子さんは、小学生くらいですか?」

わたしですか?
いまだかつて子どもを持ったことはありませんが。
わたしが予約した本とわたしの顔を、スタッフの女性は見比べている。

時代物とミステリーと医療系の本と一緒に青い鳥文庫があるからですか?
好みの範囲が広いんです、と答えると、ああ、とスタッフの女性はうなずく。でもあんまり納得していないよう?
面白いよ、青い鳥文庫。

わたしが借りたのは好きな作家が原作を書いているものだけど、この人の本はかーなり昔から読んでいる。とにかく書くジャンルがものすごく幅広い作家なのだ。どういう頭をしているのかといつも不思議に思う。

もっと上の年代向けに書かれた同じシリーズの作品もあり、そちらもとても面白い。
どのくらい面白いかというと、すっかりハマってしまって思わず2次創作をしてしまうくらいだ。

いや話がずれた。すごく面白い話ではあるのだが、わたしの年齢では借りるのが不思議に見えたのだろうか。
わたしが自分の子ども用に借りていると思ったらしい。
それにしても「お子さんは小学生ですか」か。なにやら既視感を覚えるセリフだ。この怪訝そうな響きとともに覚えがある。

記憶がよみがえる。そう、あれは

小学生の子どもですか

そうあれは数年前、いや違う、10数年前、いやえーと、まあ年数はいいか。
たしかあれは『小学生新聞(だったかな、名前は?)』を1ヶ月限定で購読するために申し込んだときだ。

期間限定でとても気になる記事があったので、同じことを言っていた同僚と盛り上がって、費用折半で申し込もうとなり、会社に新聞を配達していた販売店に依頼したのだ。
「1ヶ月だけ新聞を個人で申し込みたい」と電話で依頼すると、販売店のスタッフがわざわざ会社まで来てくれた。

その新聞が小学生新聞だと知って、販売店のスタッフはそれは怪訝な顔をしたものだ。
「お子さんが小学生なんですか?」
そうだ、そのときにくだんのセリフを言われたのだ、思い出した。

当時は、小学生の子どもがいるような年に見えるのか、とひそかに衝撃を受けたものだが。今日のわたしは、小学生の子どもがいるような年に見えるのね、とちょっと浮かれている。月日は流れるものよのう。

えーと、なにを言おうとしたんだっけ。
いかんなあ、気を抜くとどんどん話が迷子になるんだ。
「話まで方向音痴になったのか」って誰かが脳内で突っこんだぞ、ほっとけ。

いやだから、年齢に関係なく面白いものは面白いんだよ。
小学生新聞でも青い鳥文庫でも絵本でも面白い。わたしはこれからも自分の興味のおもむくままにいろいろな本を読みますので、生温かい目で見てください。

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