
パンが好きなんです
あなたは朝はごはん派ですか、それともパン派ですか?
え、ぎりぎりまで睡眠派なんですか。やってますねえ。
わたしはパン派なんですよ。パンが好きなんです。といってもわたしの舌はリーズナブルなので(味音痴ともいう)有名店のなんとかパンが、とか、高級生食パンが、なんてことはいいません。
近所のスーパーで買ったパンを美味しくいただきます。
朝と昼が両方ともパンでもいいんです。用意するのも楽ですしね。
いままではこれでよかった。誰になにを言われるでもない。またパンかよ、と文句を言う同居人も(幸か不幸か)いない。
スーパーで買ったお気に入りのパンを好きなように食べていた。
血液検査で引っかかる

あれこれの数値にイエローサインが……
だがしかし、微妙に絶妙なお年頃になってきた。
するとどうなるかというと、あれだ。健康診断の血液検査で引っかかるんだ。引っかからないまでも、イエローサインが出てくる。
大人な皆様ならなじみの単語、血糖値が、とか、コレステロールが、とかいうあれだ。
他にも血液関係の数値は大量にあるが、覚えきれないし書ききれないので割愛。
あああ、食べ物を買うときに、カロリー以外のものを気にするのも面倒なのに(塩分とか糖質とか)今度は血液で鉄分以外のものを気にしないといけなくなるのか。
いやいや、健康大事。自分の体は一生乗り続ける車だと言ったのは誰だったろう。
乗り換えのきかない一台きりの車なのだから手入れは大事にしないと。
子どもは子ども、大人は大人なりに

大人になったらなんでも買えると思っていたよ
子どもの頃はこんなことは考えなくてよかった。
血液の数値なんて存在すら知らなかった。
美味しいお菓子を食べるのにためらいなんてなかったよ。
ただ子どもだけにお金はなかった。お金がないからお菓子を好きなだけ、なんてことはできない。
だからたいていの子どもは思う。大人になったら、好きなものを好きなだけ買うことができる、と。
まああながち間違いではない。
世に『大人買い』などという単語があるように。大人は財布にモノをいわせて箱買いだのまとめ買いなどをする。
それを羨ましく見ている子どもも多いことだろう。
しかしよく見てほしい。その大人も、好きな食べものを好きなだけ食べることはできないのだ。
胃が受けつけない場合もあるだろうが、それ以前に、自分の体のことを考えたら恐くて食べられないのだ。
後先考えずに暴食したら、待っているのは乗り換えのきかない車の故障だ。
だから今日もわたしはスーパーのパン売り場で考え込んでいる。
デニッシュパンとクロワッサンを両手に抱えて、どちらを売り場に戻そうかと真剣に悩んでいるのだ。