運動会の朝、小学生の男の子と

青い空と太陽

それは晴れた休日の朝

いろいろまずい

油断していたことは否めないが、しゃれにならないくらい体重が増えた。
血圧が上がった。(家系的にこれはマズい)
自覚はしているが、運動不足だ。

ということで、趣味が惰眠をむさぼることのわたしにしてはまことに奇跡的なことに、休日の朝にウォーキングをしていた。
季節が夏に向かおうとするこの頃、歩くなら日射しが優しい早朝だろう。

歩いてみると、これが意外に気持ちいい。空気がひんやりしているし、車の量も少ない。
その日は日曜日だったが、歩いていると空から大きな破裂音が聞こえてきた。
どうやら花火が上がっているらしい。信号雷と呼ばれるものだろうか。

今日はどこかの学校で運動会か。
そういえばウォーキングコースの途中に小学校があったな、とわたしは思い出す。

賑やかな子ども達の声

学校の近くまで来ると、案の定、体操服を着た子どもたちと行きあわせた。
体操服を着て赤い帽子をかぶり、肩には水筒をかけて、団体で登校している。

はしゃぐ子どもに懸命に追いつこうとしている荷物を抱えたお母さんもいる。
子どもの波に逆らうようにウォーキングを続ける。

道沿いに3階建ての病院があった。少々年期の入った建物ではあるが、個人病院にしては大きく、入院設備を備えている病院だ。
2階の病室の窓に顔を寄せている年配の女性が見えた。80代くらいだろうか。
道を見下ろしている。登校する体操着姿の子ども達を眺めているようだ。
一心に子ども達を見ている。はしゃぐ姿に思い出しているのは孫の顔か、あるいは自身の子どもの小さい頃の姿か。

男の子が挨拶をしてくれる

「おはようございます」
すれ違う男の子が声をかけてきた。体操着と帽子に水筒姿だ。
見知らぬ大人に挨拶をするとは珍しい。

いまどきの子どもなら、知らない大人は気をつけるように教えられているだろうに。
見ると、小学1年生か2年生くらいの男の子だった。
ワカメちゃんのような髪型と、一本抜けた前歯になんとも愛嬌がある。

「おはようございます」と笑顔で返した。
「今日は運動会?」
聞くと、男の子は、うん、とうなずいた。
「お天気が良くてよかったね。頑張ってね」
男の子は、うん、ともう一度うなずいた。

いかにもご近所のおばちゃん的な声かけで我ながら恥ずかしいし、ガラでもないが、まあいいだろう。
病室の窓から熱心に見下ろしていた女性は、きっとそんな風に声をかけたかっただろうし。

時にはこんなコミュニケーションもいいね

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