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書籍「黒牢城」
ある日友人から映画を見に行かないかと誘われた。タイトルを聞けば「黒牢城」という。どういう内容の映画なのかを検索した。
どうやら時代物とミステリの要素を併せ持ったものらしい。
なにそれ、面白そう。
ぜひ見に行こう、と返事した。
小説が原作と知り、読みたくなった。これはもう映画を見に行く前に予習するしかないでしょう。わたしは予習を重んじるタイプなのだ。
ということで小説を読んだ。
日本史にはあまり明るくないのだが、そんなわたしでもこの小説はとても面白い。
メインの登場人物は実在した人物ばかり(たぶん。あまり詳しくないのですまん)だ。
主役の荒木村重は知らなかった。後でググってみた。
黒田官兵衛はさすがに知っている。わたしも福岡県人のひとりだ。だがしかし詳しくは知らない。
織田信長や明智光秀を知らなかったら日本人ではないような気がする。
この話はそんな群雄割拠する戦国時代の話だ。
時代物を読むと作中の言葉遣いに慣れるのにちょっと時間がかかる。
難しい言い回しや言葉にわたしの知識がついていかない。
なに、それはおのれの勉強不足だといいましたか。
さすればたしかにいかにものご意見でござる。ご無礼つかまつった。
次々に事件は起こる
荒木村重は織田信長に謀反を起こして城に籠城している。
織田からの使者として城を訪れた黒田官兵衛を追い返すでもなく殺すでもなく城の地下にある牢に閉じ込める。
荒木村重が籠城している有岡城(とその周囲)で奇妙な事件が起こる。
ミステリでいうなら、不可能犯罪。いや、密室殺人か。
いったいどんなトリックが使われたのか。(トリックという言い回しは出ないけれど)
荒木村重は事件をどう読むのか。地下牢に閉じ込められた黒田官兵衛が事件にどうかかわっていくのか。
毛利の援軍がこない中での焦りや不安。あきらめきれない願い。
家臣たちの忠誠、心の移ろい。などなど。
なんて盛りだくさんな内容だろう。
400ページ超とかなりの長さだが、そのぶん読みごたえがある。
荒木村重や妻の千代保、黒田官兵衛の生涯が気になって、読んでいる途中でググってしまったのはここだけの話だ。
黒田官兵衛が荒木村重によって城の牢に閉じ込められたっていうのは史実だったんですねえ。
最後はどうなるのか、読み終えるまでどきどきでした。
わたしは映画を見る前に読んだけれど、映画を見た後でもきっと楽しめると思う。
黒田官兵衛の生涯が気になって、図書館で黒田官兵衛の本を探してしまった。
何冊もあるので目移りしてしまった。とりあえず2冊ほど図書館サイトの「お気に入り」にゲット。
というわけで、時代物とミステリが融合した、とても面白い本でした。
みんなにお勧めしたい!
映画「黒牢城」
映画を見てきました。
映像になるとまたずいぶんと違いますね。本を読んでいるときは頭の中だけで映像にしているわけですが、実際の映像とは当然ですがまったく違うわけで。
ああ、お城ってこんな感じだったのか、武将たちはこんな風に動いていたのか、とか本を読んだときとの違いが楽しめました。
それにしても本木雅弘さんはイケメンですねえ。イケオジというんでしょうか。
たたずまいがとても美しい。武将として動いているときの動と、お茶を点てているときの静の動作がどちらも美しい。
羽織りの裾をさっと払ってから座るとか、ちょっとした動作がまた様になっている。
戦国時代の武将ってこんな感じだったんだろうな、とほれぼれと見ていました。
黒田官兵衛役の菅田将暉さんもいうことのないかっこよさです。
牢の中に閉じ込められてだんだんと汚れていくんですが、汚れてもなおかっこよさは損なわれないとか、さすがです。
荒木村重に、酒を差し入れるのもいいが、それよりも風呂に入らせてやってくれと思ったりもしたけど、小説を読んだときも同じことを思ったけど、まあそれもここだけの話だ。
長い小説なので、映画になったときは展開が早いですね。原作を読んでいない人はこの展開はついていけるのだろうかと思うシーンもままありました。
逆に、小説で書かれていなかったところを描いているシーンもありましたよ。
黒田官兵衛が牢の中で打擲されるのがその一つだったりしますが。
その後、黒田官兵衛が「牢の中から人を殺すことは存外たやすい」と呟くシーンがあったりして。
そのときの官兵衛が、誇るでもなく、ほくそ笑むでもなく、むしろちょっと不思議そうにしているのが、菅田将暉さんの黒田官兵衛像が見えてきて面白かった。
あのシーンはお気に入りです。
映画を見た人が、それぞれの事件の背景をもっと知りたいとか、人物の動きを詳しく知りたいとか、映画のラストのその後を知りたいとか。
そんなことを思ったのでしたら、ぜひ本を読んでほしい。
小説では黒田官兵衛が牢から出た後のことも書かれていまして。
そこがとてもよかったです。書きたいけど、ネタバレになるから書けない!
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