寝るのは趣味
寝るのが好きで、睡眠は(数少ない)趣味のひとつだ、と昔からいっていた。
実家に住んでいた頃は、冬場はよくこたつで寝落ちしていた。
仕事から帰り、夕飯を済ませた後は眠くなる。まずいと思いつつも自室のこたつで横になる。
そのままメイクした状態で朝になる。かぴかぴになったお肌に慌ててシャワーを浴びる、ということを本当によくやっていた。
また朝シャワー浴びてる、とよく母に怒られてもいた。
一人暮らしを始めてからは、実家での経験を教訓にしようと、仕事から帰ってからすぐ入浴タイムにするようにした。これならメイクしたまま寝ることはない。
メイクしたまま寝ることはないが、ソファで寝落ちはよくやっていた。
明け方までソファで寝て、その後ベッドに潜る、ということを繰り返した。
なにがいいたいかというと、まあよく寝ていたのだ。
世の中にはショートスリーパーなる人たちがいて、その人たちは2、3時間の睡眠で事足りるらしい。どんな体をしているのかわたしにはよくわからないが、ショートスリーパーの有名人といえばナポレオンだろうか。
それでいえば、わたしはロングスリーパーだろう。会社員の頃だって1日7時間は寝る時間を持つようにしていたし、数日に一度は9時間くらい寝ていた。いわんや休日は12時間は軽く寝ていた。
休日は起きたら昼になっているのが常だったのだ。
同僚に、休日も平日と同じ時間に起きているという人がいたが、わたしとは人種が違うんだろうと思っていた。
早起きには無縁
しかし不眠
そんなふうに睡眠をこよなく愛していたわたしだが、不眠症になったことがある。不眠になったときは、まさかわたしが、と思ったものだ。
いやー、眠れないのがあんなにきついとは思わなかった。
それまで「眠れない」という状態を想像することさえできなかったのだ。
それなのに、夜、布団に入る時間になってもまったく眠れる気がしなくなった。
眠ったら朝が来る、と思うと、眠くなるのもなんだか怖かったりした。
布団の中で目を閉じて、しかしまったく眠くない。あっちを向いたりこっちを向いたりと寝返りを繰り返し、頭の中はまとまらない思考でいっぱいになり、時間だけが過ぎていく。
眠れない!
ようやく眠ったかと思っても、夜中に何度も目を覚ます。夜明け前に目を覚ましたら、もうそれ以降は眠ることができない。
ろくに眠っていないものだから、日中頭も体もだるくて重い。会社に行くのもやっとだった。
繰り返すが、眠れないって本当にきついよ。
わたしは自力で眠ることをあきらめて、医師に薬を処方してもらった。睡眠導入剤というやつだ。
服用したからといって必ず眠れるわけでもなかったし、副作用なのか、日中妙な時間にやけに眠たくなったりして困ったが、時間はかかったが、不眠は少しずつ改善していった。
薬を服用しはじめると、やめることができるのかと不安にもなったが、薬の量は段々と減っていき、やめることもできた。
気持ちよく眠りたいよね
やめてから後は薬には縁がないのかと聞かれると、残念ながらそんなこともない。
今でも波のように不眠がやってくる。
不眠になると、しつこいようだがきつい。セミリタイア生活になってからは、会社員のときほど睡眠不足を気にしなくてよくなったのはありがたい。なんせ仕事時間が短い。
そしてこれはわたしの悪いクセなのだろうが、不眠気味といいつつ、睡眠によさそうなことはなにもやっていない。
入浴はバスタブにゆっくり浸かって体を温めるのがいいらしいが、わたしはシャワー派だ。
カフェインは刺激になるようだが、わたしはコーヒーが好きで、寝る前にも飲んでいる。
(一応寝る寸前にはホットミルクを飲んでみたりもする)
YouTubeを見るのが面白くて、夜中でもスマホで見ている。念のために書くと一応本も読んでいる。
早朝に起きる必要がないので、夜中いつまでも起きていてしまう。かと思うとソファでうっかりうたた寝している。
そりゃ不眠にくらいなるだろ、といわれてしまいそうだ。
ベッドの中であっちを向いたりこっちを向いたりしながら、またやってしまった、と思う。
目を閉じて横になっているが、ぐるぐると思考がまとまらないだけで、眠りの気配はない。しかたない、薬のお世話になるか、とあきらめる。
睡眠導入剤のお世話になることをマイナスにはとらえないようにしている。
薬を飲んで眠れるなら摂ればいい。いらなくなったらやめればいい。
それで楽になるならなおさらね。
無理は禁物。
ぼちぼちやろうぜ