
当たり前だが夏は暑い

暑い、暑いよ
夏だ。8月だ。当たり前だが暑い。とても暑い。
集合住宅は特に暑い。開口場所が玄関扉とベランダしかないし、玄関扉を開けっ放しにするわけにはいかないし、ベランダを開けても風は抜けないしで、夏場は部屋にいるときは24時間エアコンをつけっぱなしだ。
電気代は痛いがいたしかたなしと思っていたのだが、ここのところエアコンの影響なのだろうか手足がしびれるようになってきた。地味に不快な感覚でちょっと困っている。
その話は別の機会にするとして、今回は違う話。
会社を早期退職して短時間の仕事に変わってから、生活サイクルが変化してきた。
会社員の頃は朝型だった。朝早く起きる必要があったので、日付が変わる前にはベッドに入っていた。
睡眠時間が減ると体調が崩れるタイプなのだ。睡眠大事。
休日には寝だめと称して遅くまで寝ていたから、そして寝だめには効果はないらしいのだが、本当の朝型ではなかったのだろう。
短時間の仕事に変わってから、シフトの関係で、朝早く起きる必要がなくなった。
早い時間に起きる必要がなくなると、寝る時間も遅くなってくる。
なんせ一人暮らしだ。何時まで寝ていようと文句もつっこみも入れる人はいない。
そうなると、学生時代がそうだったように、どんどん夜型にずれていく。
会社を辞めて早数年、今ではすっかり夜型だ。遅い時間に眠って遅い時間に起きる。
アラームで起きるのは早出の時と予定があるときくらいか。
睡眠大好きなわたしではあるが、少々不眠の気があり、眠れないときは睡眠を補助する薬を服用している。
眠れない眠れないとベッドを転がることよりも薬を飲むことを選ぶようにしている。
なにがいいたいかというと、真夜中に薬を飲んで寝ると、起きるのは午前も遅い時間だ。(もともと夜型だ)
繰り返すが、夏だ。暑い。
とてもじゃないが、用事がない限り部屋から出る気になれない。
というわけで、暑くなってきてからというもの、わたしはウォーキングをさぼりがちだ。
おっとウォーキングネタでしたか。本題に入るのが遅いな。
そうだ、歩こう(しかし徹夜)
昨日もそうだった。ふと気づけば夜明けが近い時間で、そろそろ寝るかと思った。
休日だったのでそのまま起きていてもよかったのだが、時々そうすることもあるのだが、眠らないなら眠らないでなんとなく日中がきついのだ。
薄い眠気がいつまでも取れないような。無理がきかないお年頃だな。
薬を飲んでベッドに入った。遮光カーテンの向こうがすでにぼんやりと明るい。
だがしかしなかなか眠れない。睡眠を補助する薬もいつも効くとは限らない。
横になって目を閉じるも眠れない。どのくらいそうしていただろうか、わたしはあきらめて起き上がった。
時間は午前5時過ぎというところか。
よし、ウォーキングに行こう、とわたしは思った。ここのところ歩いていない。
時間的に今を逃すと歩くことはできない。なぜか、暑いからだ。
着替えて部屋を出た。歩くのには困らないくらいに明るい。まだ人通りはない。たまに車が走るくらい。
風はなんとなく涼しい。もう少ししたらとんでもなく暑くなるだろう。
いつものコースを歩く。全長は何キロだろう。時間は40分から45分というところ。
歩いているうちにだんだんと明るくなってくる。
犬の散歩をしている人がいる。車の量も増えてくる。
人が活動を始める時間なのだ。わたしはまだ寝てないけどね。
コースの半分くらいを歩いただろうか。
だんだん眠くなってきた。人って歩いていても眠くなるんだね。

あれ、眠い?
しまった、今ごろ薬が効いてきたか。
歩調を少し早める。コースは残り半分。時間にして20分くらいか。
ふいに体が揺れた。川沿いを歩いていたときだったので、よろけて堤防に手をついた。
よろけた自分にびっくりだ。
久しく酒を飲んでいないが、千鳥足ってこんな感じだっけ?
いや千鳥足になるほど酒を飲んだことはない、はずだ。
まずい、早く家に帰らないと。このままでは道ばたで眠り込む怪しいおばちゃんになってしまう。
コースはようやく終盤。舗装された歩道を歩く。
そして衝撃(主に顔)
あと少し、という油断があったのだろうか。わたしとしては歩道をまっすぐ歩いていたつもりだったのだが、いつの間にか斜め方向になっていたようだ。
そして一瞬眠ってしまったらしい。
いやあ、人間って歩きながら眠れるんだね。
ごちん、という衝撃で我に返った。
歩道の端に等間隔で設置されている街灯にぶつかっていた。たぶん鉄製。
ぶつかった衝撃で目を開けたから、やはり一瞬目を閉じていたのだろう。
どういう体勢でぶつかったものか、下唇と下あごが痛い。あと右膝も痛い。

い、痛い……
目から星が出る、とまではいかないものの、なかなかの衝撃だった。
おそるおそる痛みのある唇に触れてみる。幸い流血には至っていない。
わりと本気で心配したが、歯が欠けるということもなかった。よかった。
わたしの歯はわりと欠けやすいのだ。もしも歯が欠けていたら歯医者で説明に困ったところだ。
というか、歩道を他に歩いている人がいなくてよかった。恥ずかしすぎる。
じんわりと痛む唇とあごと膝をなだめながらウォーキングを再開する。とりあえず眠気は飛んでいた。
部屋に戻ってから鏡を見たが、下唇の真ん中がぷっくりと腫れていた。唇の裏側、口内もちょっと痛い。歯があたったのだろう。
右膝は青あざができていた。
下あごは数日間違和感があった。
教訓:眠りそうなときに歩いてはいけない

